耀きは永遠か

彼は舞台上でとんでもない輝きを放つ。


なのに、ふとした表情はとても儚げで消えてしまいそうな彼の二面性の虜になってしまった私は0番の位置に立つ彼がとても好きだった。


だけど彼の体はそこまで強くなくて周りの大人が寄せる期待やプレッシャー、多量なハードワークはすぐに応えた。現に誕生日だった昨日も舞台終わりで体調を崩していたらしい。
だけど責任感の強い彼は弱音を吐くこともなければ点滴をしてまで舞台に立ち続けようとする人だ。

 

 

完璧な彼には独特の世界観がある。
コンサートのことを運動会みたいだと、ファンは近い人たちだから親や親戚のような感じで、だから張り切ってしまうんだとカメラの前で語ったのには正直驚いた。

 

 

 


そんな彼ももう22になるそうだ。お酒が飲めるようになってもう2年も経つのか。私が彼に出会った時はまだ10代だったのに。

 


お誕生日おめでとう。

 

 

そういえば二十歳の時、ジャニーズWESTの小瀧とともに新成人ということでおっさん小僧なんてコンビ名でMyojoに出たのも懐かしい。しばらくして不仲説も出てすごく心配していたのだけれど今はもう平気なのだろうか。それから君は小瀧の連絡先をごはん屋と登録していると言った。普通に失礼だけどきっと小瀧なら笑い飛ばしてくれるだろうし、きっと愛されてるんだろうなって思ったのももう2年前のことらしい。

 

 

 

 


懐かしい沢山の想い出を頭から引き出している時、ふと思ったのだ。

 

 

彼の耀きは永遠なのだろうか。と。

 

 

恐らく私がお祝いする最後になる今回のお誕生日の2日前、嵐の活動休止のニュースが飛び込んできた。どうやら、この話を持ちかけたのは大野くんだそう。
そのニュースを見て平野の顔が浮かんだ。何十年後、平野が休みたいと、自由が欲しいと、そう言ってる姿が脳裏に浮かんだ。
Jr.時代から大野くんと平野が似ていると度々目にすることがあった。平野は仕事に対してNOと言えない人だから(すばるくんがジャニアイにゲストとして登場した時に出来ないことは出来ないと断れと教えてもらった、ということを聞いた時には本当に感謝した)大野くんみたいにレッスンに参加せずに見ているなんてことはなかったと思うけれど、2人は他がどれだけ手に入れようともがいても手に入らない天性の才能があるという点において共通しているように思う。なのに、人を魅了している本人は何もできないと謙遜し、やめる道を選ぼうとしている。正確には平野は引き止められデビューという出発点に立つことにはなったけれど。才能があると言われる人ほど自分を殺しながらアイドルをしているのは何故なのだろうか、つくづく不思議だ。

 

話が少し逸れてしまったが、結論として彼の耀きはやっぱり永遠ではないのだと思う。というか、耀きが変化しているというべきなのか。だからこそ、彼には人を飽きさせない魅力があるように思う。もちろん根幹は何も変わっていないのだけれど年齢を重ねるごとに新しい色やパフォーマンスを見せてくれて景色が広がっていくのだ。希望を与えるために手を伸ばした消えた月は姿を取り戻していく。

 

 


耀きを歳とともに変化させていくなんて到底人には難しいことを目を見開く才能と隠れた多くの努力で彼は可能にしていく。昨日はそんな彼のファンでいられて幸せだったな、と改めて思い知らされた平野のお誕生日だった。

 

本人にとって昨日は素敵な誕生日になったのだろうか。いや、体調を崩してしまった時点で20%くらいマイナスから始まってる気はするがきっとそんなことは気にならないくらいたくさんのメッセージを先輩、後輩、メンバーからもらってるだろうから心配することはなさそうだ。

 

 

 

 

 


今年も一年好きなことをして思う存分楽しんでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019.1.29